MENU

事故車扱いとなる明確な基準を知っておきましょう

事故車扱いはどこから?

 

事故車の定義を知らずに査定に出した場合に初めて分かる方が意外といらっしゃいます。

 

実は車の修復に関し、事故車扱いとなる部分とならない部分がきちんと分かれているのです。

 

車をぶつけて修理したら全てが事故車扱いになるわけではありません。

 

ですが買取に出した際に査定員が悪質なやり方をしている場合、事故車ではないのに事故車だと嘘を言って査定金額を下げて来る事も考えられます。

 

私たちが愛車の修復状況をきちんと把握しておけば買取査定に出した時にも説明ができますし、また説明を受けている際に嘘かどうかを見破れます。

 

特に悪質な嘘をつくのは大手の買い取り専門店より、個人で運営している中古車店にみられる傾向です。

 

ですが大手だからと言って嘘をつく悪質な査定員がいないというわけではありませんのでご注意ください。

 

そこで、どの部分に修復を行った場合に事故車となるのか、逆にどの部分なら事故車にならないのか?を解説いたします。

 

 

事故車かどうかで買取査定額は大きく変わりますよ


事故車扱いとなる9つの項目

事故車と認められる9か所の修復

 

車を中古車として売買する場合など、事故車であるか否かが査定額に大きな影響を与えることになります。

 

この時に言う事故車というのは、一般的な交通事故を起こした車という意味ではありません。

 

中古車の査定でポイントになる事故車というのは、特定の9項目の部分に関して交換や修復を行った修復歴のある車を指しています。

 

実際に事故を起こした車でも、この部分に手を加えられなければ事故車扱いとはならないので注意が必要です。

 

どういった部分の修復が該当するかは、1997年に各種業界団体が協議して定められました。

 

基本的に、事故を起こしたか否かに関わらず、重要な骨格部分に交換や修復を行った場合に事故車扱いとなります。

 

以下の9か所の修復を行った場合、事故車として扱われます。

  1. フレーム(サイドメンバー)
  2. フロントクロスメンバー
  3. フロントインサイドパネル
  4. ピラー
  5. ダッシュパネル
  6. ルーフパネル
  7. ルームフロアパネル
  8. トランクフロアパネル
  9. ラジエータコアサポート

これらの箇所の修復は費用と時間がかかる事が多く、手間もかかるので約1ヶ月近くは工場で修復を受ける事となります。

 

預けて修復している間は代車を借りる事が出来れば困りませんが、工場に代車の空きがない場合は車の無い生活となってしまうケースも考えられます。

 

具体的な名称を挙げると、サイドメンバーのようなフレームやフロントクロスメンバー、さらにフロントインサイドパネルやピラー、ダッシュパネルなども修復や交換を行えば事故車として判断されます。

 

これ以外にもルーフパネルやルームフロアパネル、トランクフロアパネルとラジエータコアサポートも含まれます。

 

ラジエータコアサポート以外の骨格やフレームに関しては、ダメージを負っていたり修理した形跡が見られると修復歴となります。

 

ボルト部分だけはフレームには含まれないため、ピンポイントにボルト部分だけに手を加えた場合は事故車とは見なされません。

 

ラジエータコアサポートに関しては、交換されていることに加えて隣接するフレームなどに曲がりや凹みなどがあったり、修理した形跡があると事故車ということになります。

 

全ての車に該当する項目ではなく、特定の車種ではラジエータコアサポートを交換していても事故車にならないケースもあります。

 

査定の際にチェックされるポイントとしては、これらの部分に修正機を使用した痕跡はないか、シール剤などが新しいものに代わっていないか、工具を使った痕跡がないかなどが挙げられます。

 

この9か所の修復が入る場合、どのようなケースの損傷が起きるのかを各部分で解説していきます。

 

 

9か所の修復が入る場合、かなり大きな損傷となっているケースがほとんどです


フレーム(サイドメンバー)

 

サイドメンバーと呼ばれるフレームはエンジンルーム内にあります。

 

左右のフロントサスペンションが装着される部分にあり、縦方向に繋がっているフレームです。

 

このフレームにエンジンを吊るして装着するので非常に重要なフレームなのです。

 

ですが、事故によって歪みが入ってしまうとサスペンションにも影響を受けてまっすぐ走れなくなってしまいます。

 

そこで修理を行う際にはフレーム修正機を使用して精度の高い修復を行うのですが、1度修正したフレームは強度が落ちてしまいます。

 

またフレーム修正を行う際にはエンジンを脱着するのでその分の費用も掛かって高額となります。

 

さらにフレーム修正を行う程の事故となった場合、フロントバンパーやフロントフェンダー、そしてボンネットまで交換しなければならないケースもあるのです。

 

サイドメンバーの修復が行われる事故の場合、ラジエータコアサポートも同時に破損しているので大がかりな修復となります。

フロントクロスメンバー

フロントクロスメンバーはボディの先端にあるフレームです。

 

特に正面からの事故の際に破損しやすく、その時にフレームの後方にあるラジエターも破損するケースが多々あります。

 

またラジエータコアサポートも同時に破損するケースが多く、事故の程度によって纏めて交換しなければなりません。

 

この部分の修復ですと、破損の程度によっては交換だけで済む事もありますが大きな損傷だとサイドメンバーまで歪む事もあります。

 

正面の事故ですと、まずこの部分が最初に破損するので、乗員への安全を高めるためにフレームは強力にしてあります。

フロントインサイドパネル

フロントインサイドパネルはフロントタイヤを覆う部分です。

 

サイドメンバーと直結しており、サスペンションの付け根の部分となるので、この部分の破損は走行性能に影響が出ます。

 

事故でダメージを受ける場合、正面および斜めからぶつかる事で歪みます。

 

ココが歪むとサスペンションの付け根も引っ張られて歪んでしまいます。修復する場合は板金で行うケースもあります。

ピラー

ピラーは天井とボディを繋ぐフレームです。

 

フロントガラスから天井の部分がAピラー、フロントドアとリヤドアの間から天井に繋がる部分がBピラー、リヤガラスから天井に繋がる部分がCピラーとそれぞれ呼ばれています。

 

ピラーの修復を行うケースは滅多にありませんが、Bピラーですと横からの追突によって破損する可能性が一番高い場所です。

 

ピラーを修復する場合、同時に窓ガラスも割れている事もよくあるので同時に新品に変える事がほとんどです。

 

ですが、ピラーの修復の場合は走行には影響のない部分です。事故車扱いにはなりますが走行に支障がないので良いでしょう。

ダッシュパネル

ダッシュパネルはエンジンルームと室内を仕切る部分です。

 

この部分が交換になる車両は珍しく、殆どが廃車にしてしまいます。

 

と言うのも、ダッシュパネルまでダメージが来る事故というのはフロント周りが大破してしまっているケースがほとんどだからです。

 

フロントクロスメンバー⇒ラジエータコアサポート⇒サイドメンバーまでダメージを追った場合、修復するよりも買い替えた方が早いからです。

 

またここまでダメージを受けると修復費用も中古車1台分(数十万円)は軽く超えますので、乗り換えた方が早いという事なんです。

 

ダッシュパネルが破損する場合、エンジンが正面から押されてパネルが歪むというパターンです。

 

この部分は余程価値のある車でない限り、修復する事はないでしょう。

ルーフパネル

ルーフパネルは天井の事です。

 

基本的に天井というのは余程の事が無い限り交換をする事はありません。

 

交換する原因として起きうるものは、天井に重たい落下物が直撃したり、車が横転したくらいです。

 

ごくまれに車がトラックの後方に潜り込んでフロントガラスからルーフパネルまで潰れる事故もあります。

 

この場合、死亡事故に繋がっている確率が高く、そういった車は廃車にされるケースがほとんどです。

 

ルーフパネルの交換の場合、走行には影響が出ない部分なので事故車の中でも軽症と言えます。

 

ですがルーフパネルの交換でフレームとの溶接を剥がしてしまうので、ボディ自体の強度は若干落ちてしまいます。

ルームフロアパネル

ルームフロアパネルは運転席や助手席の真下の部分になります。

 

この部分が損傷を受ける場合、横から追突されたケースが非常に多いです。

 

と言うのも、このルームフロアパネルを交換する事は滅多にないからです。

 

この部分を交換するほどの損傷を負った車両はたいていが1発廃車の事故のレベルなのです。

 

横からの追突ですとドアがへこんだりしますが、ドアの内部にあるサイドビームと呼ばれるパイプで乗員の安全を守ります。

 

ですが、ルームフロアパネルが歪むほどの事故と言うのはかなりスピードを出した状態でなければ起きないからです。

 

ですので、この部分を交換している車両があるのならば大きな事故を起こしていると考えて間違いありません。

 

またボディの中心部分ですので、交換したとしても周囲のフレームに歪みなどの影響が出て走行性能が低下する事も考えられます。

トランクフロアパネル

トランクフロアパネルは滅多に交換する事はありません。

 

自走していて事故を起こす際のほとんどが正面から突っ込む事故が多いからなのです。

 

ですが後方から追突された場合、トランクフロアパネルが押しつぶされてしまいます。

 

こうなってしまうとトランクまわりのパネルをまるまる交換しなければなりません。

 

もちろんトランクやテールランプも破損しているケースがほとんどで、配線もちぎれている可能性が高いでしょう。

 

また後方からの追突ですと、車だけでなく運転者や同乗者の体にまでダメージが来ます。

 

ムチウチと呼ばれる症状が出やすく、事故が起きてからしばらくして急に首が痛くなったりするのです。

 

車の修復だけでなく、人間の体にも影響がでるので、もしも追突されたら必ず病院で検査を受けてください。

ラジエータコアサポート

ラジエータコアサポートは冷却装置のラジエターを固定するフレームです。

 

ボンネットを開くとラジエターの手前にあるフレームですが、修復になる場合の殆どが正面衝突の事故となります。

 

正面から押しつぶされるようにコアサポートの部分が折れ曲がり、同時にラジエターも潰れて冷却水が溢れだしてきます。

 

こうなってしまうと自走できなくなり、損傷の程度によっては廃車にする事もあります。

 

ただし、衝突した際のスピードが低かった場合はコアサポートが曲がるだけでラジエターに大きな損傷がないケースもあるので自走する事は可能です。

 

コアサポートの損傷は周囲にあるパーツにまで影響を与える事が多く、修復を行う際には配線や配管をまるまる新品に変えたりします。

 

併せてヘッドライトも割れたり、ボンネットやフロントフェンダーも折れ曲がったりする事が多いので修復費用はかなりかかります。

交換しても事故車扱いにならない部分

事故車として判断されるのは特定の部分に手を加えられた車だと上述しました。

 

ですが、それは言い換えれば特定部分以外ならどこを修復したり交換しても事故車には該当しないということです。

 

ちなみに、いくら特定部分に手を加えられていなかったとしても、本来修復しなければならない状態なのに放置されている場合は事故車として見なされることになります。

 

どの部分への交換や修復が事故車に該当するかは年々改変が繰り返されているので一概には言えませんが、例えばフレーム部分からボルトで取り外せる部分は事故車とはなりません。

 

この他に、エンジンの取り換えや乗せ換え、バンパーやフロントフェンダーの交換、フロントやリアウィンドウにドアなどを交換した場合も問題ありません。

 

車のボディを全塗装した場合や部分塗装、カスタムペイントなどもダメージがあるわけではないので事故車とはなりません。

 

これらの部分に手を加えた場合は、中古として売却した場合でも査定額に大きくマイナスポイントになることはないので、安心して売却しましょう。

 

ただ、査定結果に影響を与える可能性もゼロとは言えないので、分かっている範囲できちんと査定スタッフなどに伝えておくことも大切です。

 

仮に上記の特定部分に手を加えていたとしても、黙っていればバレないか事故扱いにならない部分だと誤解してもらえるのではと考える人もいるでしょう。

 

しかし査定するスタッフは専門家なのでどんな痕跡でも見逃しはしません。

 

事故に該当することを分かっていながら黙って売却しようとした場合、売買そのものを断られたり、後で事故歴が発覚した場合に査定額の減額を求められることもあるのでトラブルに発展してしまいます。

 

専門家の目を欺くのはまず無理と考えられるので、事故扱いにならない部分以外で交換などを行った場合は、正直に申し出るようにしましょう。


TOPへ戻る